特撮ものとかアニメの主題歌に興奮していた幼少時代、ある日沢田研二の「勝手にしやがれ」をTVで観て、初めてそういう主題歌でない音楽、歌謡曲に興味を持った、という同年代なら結構いそうな経歴で私の音楽好きは始まりました。
当時は石川さゆりがデビューして間もない頃で「津軽海峡冬景色」も流行ってました。
あと世良公則&ツイストやデビューしたてのサザンオールスターズがチャートを賑わしてまして。
サザンは最初コミックバンドなどと言われてたんですよね。
桑田の歌い方が独特で当時としてはエラい早口言葉に聞こえたからでしょうか。
それはともかく、そういう頃に現在でもレジェンドとして崇められるようなスーパーグループが登場します。
YMO、Yellow Magic Orchestraです。
このグループの登場は1978年だったと思います。
これは後年の知識ですが、70年代はジャズはフュージョンが流行、ロックでもモンスターバンドのレッド・ツェッペリンはジャム的要素が多かったし、ピンク・フロイドなどプログレッシブ・ロックみたいなのが流行った時代。
ソウルやパンクなんかも流行りました。
楽曲自体はこれらを経た音楽なのは間違いないと思います。
しかしそれをシンセサイザーを使ってやったというのはどういう変異なのでしょうか。
なんとなくつながらない気もします。
でもその時そこにその楽器があったのも確かなわけで。
しかしそのYMO、たしかファーストは当初それほど売れなかったと思います。
しかしセカンドの「SOLID STATE SURVIVOR」で大爆発。
ちなみに日本人アーティストが発売したアナログレコードのアルバムで100万枚のセールスを記録したのは4枚しかないそうですが、その1枚になりました。
あとの3枚はアーティスト名だけ並べると、井上陽水、松山千春、寺尾聡です。
他のメンバーと比べてYMOの異質さが分かると思います。
当時私の周りは皆と言って良いほど聴いてました。
当時はアルバムが2,800円とかだったので私は小遣いを3ヵ月貯めて買うつもりが我慢できず2ヶ月で買い、ひどい貧乏した覚えがあります(笑)
まあ当時はコンビニもそんなに無かったし、金を使うと言っても学校の前の駄菓子屋みたいなところで瓶コーラを買って飲むくらいのもんでしたが。
YMOは私を貧乏にさせてまでのめり込ませた、最初のミュージシャンです。